パイナップル通信

毎日元気にのびのびと、時々立ち止まって考えるメモ

PTAの恐怖!…を和らげる

4月の季節柄結構あちこちから聞こえてくるPTAの話。こちらの記事でも効率の悪さや制度疲労など色々な問題がとりあげられています。こういうのを見て新入学のお子さんを持つ保護者はドキドキしながら4月の保護者会を迎えたのではないでしょうか?

 

<PTA>役員決めは罰ゲーム? やらない人はトイレ掃除も(毎日新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140421-00000045-mai-soci

PTA役員選出で「壮絶な争い」 仕事内容に疑問の声も http://huff.to/1jzxTj1 @HuffPostJapanさんから

 

ちなみに先に書きますが、この記事は上記のような壮絶なエピソード満載のPTA怪談ではございません。なのでPTAの恐怖!みたいなものを期待されてる方はそっ閉じ推奨です(←言ってみたかったw)話に聞くPTAの恐ろしさに怯える保護者のために、そんなに悪いもんでもないよ〜という話です。
 
1)PTAがどこでも恐ろしい訳ではない
そもそもPTAの話をするときに前提としなければ行けないのはすべての地域/学校で運営方法や状況が全く異なっている、ということです。だから、ネット上にどんなに恐ろしいPTAネタが落ちていても、イコール自分の子の通う学校で同じことが起きるとは限らないのです。確かに役員決めの会場はちょっとした緊張感が漂っていますしみんなドキドキしていますが、長年同じことをやっている訳ですから選挙の方法も納得しやすい工夫がされていることも多いです。あと、PTAに抵抗がない人というのもどこにでもいるのですんなり決まることもあります。そういうときにはやってくれると言った方には感謝の気持ちをおくりましょう。
 
2)やると得することもある
時々役員経験者の方がつぶやいてらっしゃいますが、やってみるといいこともあります。保護者のつながりができたり、学校の運営方法がよくわかったり。そんなもん知りたくないし関わりたくない!という人もいるかもしれません。でもPTAは親同士だけでなく教師とのつながりもできますし、子どもがなにか問題を起こしたり起こされたりというときに、学校の中に人的ネットワークがあればこじれにくく解決もしやすいです。
 
3)PTA仕事の内容が非効率なのはある程度しょうがないが、高いクオリティも求められない
PTAと言えば非効率の権化!みたいな風潮ですが、それは…多分真実です。だって効率よくまわすためにある組織じゃないですから。非効率の内容をは大まかにふたつに分かれます。
a) やらなくてもよいと思える仕事がある
b) 仕事のやり方が非効率
a)の方は上記の記事にもありましたが一部の学校では広報誌をなくしたりして無駄と思えるものを省いているそうです。そういうことは継続的に検証していくべきだと思いますが、検証して減らしたいという気持ちがあるなら自分が役員になってそういう活動をすればいいし、自分が無駄と思っていても必要としている人がいる可能性もあるのがPTAです。検証して無駄ならさっさとなくしましょう。文句があるなら自分で変えなきゃです。検証とか面倒というひとはあるものを粛々とやるしかないです。しょうがない。
b) の方はこの時代にアナログ作業が多い!ということから、連絡手段一つとってもメーリングリストだと必ずなぜか受信できない人がいる、携帯メールしか持ってないとか、もっというとPC持ってないとか、起こりえるのがPTAです。でもだからといってエクセルでマクロ組んでモデル作りました(そんな作業がPTAに必要かどうかは別w)みたいなこれで毎年使えるよ!みたいなものをIT駆使して作っても、翌年の人が使えるかどうかは謎。そうするとある程度汎用性の高いフォーマットで残すしかないのですね。あと、話し合いが長くて時間が無駄というのもありますが、会社と違って「利益を最大にする」という目的のもとにみんなが動いている訳ではなくて、話し合いでみんなの意識をするあわせることが目的の係とかもある訳です。これもしょうがない。
 
なんだよ結局我慢かよ、とお思いかもしれませんが、そのかわりそれほど高いクオリティも求められることは少ないです。できる人とできない人がいる、というのがPTA。だから高いクオリティを目指さなくてもいいし、ここまでしかできませんごめんなさい、が言えるのがPTAです。(もちろん、できますって言った後にできませんの後出しはなし)
 
4)それでもPTAやりたくない人には…
PTAへの参加は義務ではなく自由ですから!!といってPTAそのものに入会しないという手もありますが、そんなハートの強い人は多分ここまで読んでないと思います。考えてみれば自分はともかく子どもはPTA主催のお祭りイベントに参加したり旗ふりのお母さんが通学路見守ってくれてたりとなんだかんだにお世話になってる訳です。
でも、面倒はごめんだよ…というひとは…大丈夫です。だいたいどこの学校にも抜け道的な役員や係があります。役はつくけど負担は少ない、的な。そういうのをあらかじめ先輩ママとかに聞いて、積極的にそれを射止めにいきましょう。例えば学級委員などめんどくさそうな役の代表ですが、意外にやることは保護者会でのお茶配りと保護者の交流会(という名の飲み会)を開くだけ、という学校もあります。この辺りは1)のとおり各PTAで千差万別なので、個別に探すしかないです。グッドラック。
 
結論は、まあなんとかなるさ!ということです(ものすごく普通でごめんなさい)これから保護者になる方達のPTAの恐怖が少しでも和らいだならいいなと思います。 というわけで、皆さんの保護者ライフが楽しいものになりますように!