パイナップル通信

毎日元気にのびのびと、時々立ち止まって考えるメモ

育休世代のジレンマについて(とりあえずの感想)

WM界隈で話題の一冊、早速読みました。思っていることを幾つかまとめておきたいと思います。

この本の良いところはまず「なぜ?」というところに主眼を置いた調査と考察であるところです。今まで統計として出産で6割の女性が退職してしまうとかはよくありましたが、定量的な分析ではでてこななぜ、を中心に書くことでこれまで語られてこなかった生い立ちや教育、環境、考え方の変化や仕事選び、夫選びまでを勘案してなぜこういうことが起きているのかを考えています。定量調査ではなかなかここまでさかのぼって関連を考えることはできない。いま起きている事象の何が一番重要な原因か、解決のためにひけるレバーはあるのかということを考える上でこのインデプスな定性調査のインパクトと大きかったと思います。


ターゲットを高学歴正社員に絞ったことも私は非常に意味があると思います。一番恵まれていると思われるこの層が両立をできないならその他の層にとってみてももっと難しいでしょう。女性の働き方の問題は他にも色々とありますが、まずはできるところから改善しているべきだし、高学歴正社員を調べて他の層に同様に出てくる問題もたくさんあるはず。問題をクリアにあぶり出すためにもターゲットを絞ったのは良かったと思います。

具体的な提言にまで踏み込んでいることも良かった。これを参考に自分はどうするべきか、会社/夫/子供/世の中に何を訴えていくべきかが具体的にわかるのは非常にいいことだし、にたような境遇の人たちが連帯する上での共通の目的を持ちやすくなります。

ちょっとまとまりないけど一旦ここまで。続きはまた後日。