パイナップル通信

毎日元気にのびのびと、時々立ち止まって考えるメモ

嫁ブロックの違和感

今年は新年から色々慌ただしいですね。ベッキーSMAPと芸能ニュースが話題ですが、その中で気になったのが「嫁ブロック」という言葉。昨年末ぐらいからポツポツ耳にしていたのですが、事務所から独立しないとキムタク氏が決めた理由が工藤静香氏の嫁ブロックだったとかそうじゃないとか、の流れでまた何度が目にしました。真相は誰にもわからないし、そもそもあのSMAP会見までのやり取りや流れはご本人たちにしかわからないと思うんですけどね。ちなみに全然関係ないけど私はSMAPが解散したいならすればいいと思うし、ベッキーをそんなにたたく必要ないのでは派(そんなのあるのかw)です。

本題に戻って「嫁ブロック」ですが、新しい言葉ではっきりとした定義はないと思いますが、私の理解では「夫が転職など仕事上のチャレンジをしようとした時に、いままでの生活を手放したくない妻が転職等に反対し、やめさせる」といった感じです。例えば一部上場企業お勤めの夫が突然ベンチャーに転職したいとか独立したい起業したいとか言い出したところに、だって家のローンもあるし子供も小さいし収入が減ったら困るわ!という妻が反対する、と。

さて、超個人的見解ですが、ここからそこはかとなく感じるのは下記の雰囲気。
1) カミさんの反対ぐらいで仕事の挑戦を諦めるなんて男としてダセーな!という批判
2) 世間のことを知らない妻が目先の収入減を避けたい、または一部上場企業に勤める夫の妻の地位にしがみついていて、夫のより大きな挑戦をサポートしないなんて浅はか!的批判

あ、書いてて思ったけど嫁ブロックって夫婦両方に対する批判ワードなのね…で、思うんですけど、違和感その1、これ割と日本独特かもって思ったんですね。なぜなら、割と海外では頻繁に起きてるんですよ、嫁ブロック。そしてそれが割とサラッと受け入れられてる、少なくとも私から見える範囲では。例えばどこどこの国へ転勤してくれまいか、という打診があった際に現地へ妻を連れて行って、住む所や環境を見て妻が反対するので断る(実際は家族の理解が得られなかったって言うけど)とか、一度家族連れてきたけどここでは妻が働けないから帰るとか、結構普通にある。そういう時彼はファミリーパーソンだから、という感じで批判感はない。夫に対しても妻に対しても「(会社での昇進の機会よりも家族のほうが大事なのは)彼らの価値観だから」というあっさりとしたものです。

もう1つこの「嫁ブロック」に対する違和感、それは誰も「夫ブロック」って言わないこと。みんな夫の転勤の都合や、子供が生まれても夫は忙しくて面倒見れないので妻が仕事辞めて家庭に入る、みたいなの、夫の都合で妻が挑戦を諦めるみたいなの、つまり夫と妻の逆バージョンは「夫ブロック」って言われない。世の中的には「嫁ブロック」よりも「夫ブロック」のほうがはびこっているにもかかわらず!なぜなのだ!

夫ブロックだろうが嫁ブロックだろうが、夫婦が話し合って決めるのがいいし、流動的に色々話し合って都度変えるのがいいし、部外者が「嫁/夫ブロック」とか揶揄すんの、暇としか言いようがない。

暇だからベッキーSMAPが話題なんだと思うけど。