パイナップル通信

毎日元気にのびのびと、時々立ち止まって考えるメモ

だから自分で自分を癒すしかない

今日twitterで流れてきたこの記事、すごーーく腹落ちしたので書いておく。自分の中ではクルッとストーリーになったのですが、うまく文章には書けないかも。でも書いておく。

なぜ日本の男は苦しいのか? 女性装の東大教授が明かす、この国の「病理の正体」 http://bit.ly/1lTuqTn

 

みんな大人になってもいろいろ抱えてて、親とうまく行ったり行かなかったり、いろんなプレッシャーを受けてたことに初めて気づいたり、親から有形無形に教えられたことを疑問に思ったり。なんでこんなにみんな多かれ少なかれ親との問題を抱えるんだろうって常々謎だったんですよね。でも、最近なんとなくああこれって世間からのプレッシャーをそれぞれが強く抱えていて、課された役割を果たさなければとストレスを抱えた結果、家庭内でより立場の弱い子どもになんらかの圧力がかかっていたのだな、と常々思っていたのです。この記事を読んだときああ歴史的背景とともに証明されている、と感じました。

 

特に、母親世代は人生で辿るべきコースみたいなのがものすごい圧力でかけられていたわけで、一定の年齢になったら結婚しないと行き遅れと謗られ、好きだった仕事も辞めて家庭に入るべきと会社を勝手に寿とかつけられて退社させられ、子どもを産んで初めて一人前とされ、良き妻として夫を支え、良き母として家庭内労働を一手に引き受け、夫の出世と子どもの成長や学歴が自分の成功メジャメントとなり、そりゃ人として壊れるし、子どもにストレスをダダ流ししてしまいそうだな、と思ってしまう。個人的に自分の母親には言いたいこともあるけれど、時代がそうさせていたところは否めないのだな、と。記事は男性の受けてきたプレッシャーにフォーカスされていましたが、結局は同じ、男は家庭を顧みず仕事で立身出世すべし、女はそれを後ろから支え家庭運営を一手に引き受け円滑に回すべきというシングルモデルにみんなが合わせないといけなかった、ということなんだと思います。

 

でもこれに気づいた時、なんだかホッとしたのです。なんというか、自分の中に溜まっていたいろいろなグズグズが、ちょっとすっきりしたというか。自分の母が、私が子どもの頃私を取り巻いていた大人たちが、それぞれ私にプレッシャーをかけてきたのは時代のせいなんだな、私のことが憎かったり私が悪かったからではないんだなと思えたら、なんだかちょっと癒された気がしました。

 

時代のせい、その時の”世間の常識”がこれほどたくさんの人たちの人生に影響を与えていたことを思うと、その影響力に背筋が寒くなるし、もっと怖いのは、いまの時代の”世間の常識”に従って自分も親世代とはまた違った形で子供達になんらかのプレッシャーを与えているのではないか、ということです。だってそうでしょ、大多数の親たちはそれが正しい、子供のため、良かれと思ってやってきたと思うから。そうならないためにどうしたらいいか、ということを考えたわけですよ。私も人間だし知らずに子供を傷つけているだろうし、それはもう避けられないのだとしたら、せめて、自分で自分を癒せることにはやく気づいて欲しい。最後は自分で自分を癒すしかないよね、と。

 

子供の時から傷ついてきたこと、人から言われたこと、自分ではどうしようもないことに関して、自分が悪いからそういう目にあったわけではない、たまたま時代が人をそうさせたり、相手がわけのわからんストレスからあたってきていたりしていることであって、その原因は自分にない。もしかしてひょっとして多少原因があったとしても、それは自分自身のありようなのでしょうがないですね、と思えると、じゃあ、ありのままで生きてみようかなっていう気にもなりそうじゃないですか。

 

なんとかこの自己修復作業というか、自分癒しプロセスがうまくできるように、ということを子供に伝えていきたいなーと思っています。難しいけど。具体的にどうやって伝えたらいいか全くわからないけど。

 

記事には、「ありのままの自分で生きることが息苦しさを抜け出す一歩」とあります。自分でないものになろうとすることがストレスとなり周りに対して攻撃したり虐待したりする原因となる、と。ありのままの自分で生きるのは結構勇気もいるし、なかなか大変なことだとも思うのですが、自分で自分を癒していければ、顔を上げて前を向いて自分らしく生きていける力になる、と思った次第なのですよ。

 

ああ、ちょっと、夜中のラブレターみたいに明日の朝になったら後悔するかもレベルのグズグズ感溢れる話ですが、まあいいや。そういうときもある。