パイナップル通信

毎日元気にのびのびと、時々立ち止まって考えるメモ

かぞくのかたち

今日は(今日も?)あまり考察とかオチとかのない話。

 
私は母とまあまあ確執があったのですが、その確執も一概に否定できるものではなくて、長年落とし所に悩んできました。細かいことは書かないけれど、優秀な子供に育てたい!自慢の娘にしたい!という動機のもと、色々な事を私にやらせたり逆に禁止したり、私は私でそれにバキバキ反抗したりとなかなかカラフルだったと自分では思ってきました。でも、そのおかげで色々と自分で考えたり、独立心が旺盛になったりしたので大分オトナになってからは結果オーライかなと受け止められたり、いやいやあの時あんなに悲しかった、親だからって「あなたのため」という動機のもと何してもいいわけないだろ、と思い返したりいったりきたりしていたし、なんなら今もしているわけです。
 
私の周りのお友達たちは割とお母さんと仲の良い子が多く、また世の中的にも母娘か姉妹のように仲良し、みたいなのが取り上げられたりして、その事実は私にさらに孤独感というか、なんでうちの母はあんなに普通じゃないのか、ということを感じさせられたものでした。気軽に友人のことや恋の相談などをお母さんにしているなんていうことを聞くと、うちの母は母ではなく何か別のカテゴリの人なんじゃないかと思ったりもしていました。
 
でも、30代を迎える頃から仲良し母娘でも関係が変わってくる話を度々耳にし始めました。お母さんがはやく結婚しろとせっつく→娘怒るの繰り返しにより疎遠になったとか、娘の連れてきた結婚相手が気に入らずやめるよう説得、それに隠れて娘は付き合い続けたが親の反対のせいで彼との関係も悪化しメンタル病んだとか、30台後半になってめぐりあった結婚相手を紹介したら相手の勤めてる会社が気に入らないしそんな男と結婚するなら独身のままでいてほしいと言われた、とかとか。仲良し母娘も色々大変だなーと思い始めました。そういう意味では私は年貢をかなり早い段階で納めた、つまり母から早く独立して何も言わせないようにしたんだな…しんどいこともあったが良し悪しか…と思ったりもしました。
 
そして、最近さらに気づいたのですが、母娘仲良しの人たちと話していると意外に「お父さん苦手」「お父さんが家にいると寛げない」「お父さんが実家にいるときは帰りたくない」という人が多いのですよ。私は日夜母とのバトルに明け暮れていたため父との関係は割と良好なので、お父さんと関係がこじれるなどということはあまり思い至ったことがなかったのです。意外な発見でした。素敵なお母さんがいてそのお母さんと関係が良好なら家庭は円満に決まっているという思い込みをずっと持ってたんですね。浅慮!ちょっと考えればわかりそうなものなのに。
 
というわけで、みんな色々なかぞくのかたちがあり、なかなか苦労してるんだな、と最近思ったまでです。みんながみんな仲良し円満の家庭で育ってきたわけではないということがわかってくると、辛かった子供時代も私だけじゃないのねーと思えます。形は違えどみんな色々ある。そうなると、より自分の作る家庭は円満がいいなあ、そのために親としての努力を続けなければならんのう、でもそれを子供がどう思うかはわからないからレットイットビーと思った次第です。